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色彩とメディア
例えば、絵具を用いて絵を描くときは絵具の混ぜ方や塗り方に気を配ります。
ではコンピュータで色彩を扱うときはどうでしょうか。コンピュータではあらゆる入出力を数値化し計算するため、
色彩出力も計算することになります。私たちは色彩を心理的に明度、色相、彩度の刺激として感じますが、
コンピュータの物理的な刺激の出力は赤、緑、青の光による出力です。
このため視覚的に色彩を扱うためにはこの差異に気を配り数値化した色彩を計算する必要があります。
上に3種類の色相環を例に挙げました。左側は黄、赤、青を一次色とする視覚的な補色関係を保った色相環(12色相環)です。
一方右側は赤、緑、青を一次色とする数値的な整合性を保った色相環(HSB色相環)です。
中央には視覚的な補色関係を保ち明度差を一定にした色相環(色彩計算の為に制作した色相環)を挙げました。
どのカラーモデルも用途に応じて使い分けるものですが、右側のHSB色相環では色相の並びが数値的な整合性はあるものの、
色相、明度など視覚的に一定ではありません。一方、左側の12色相環では視覚的な整合性はありますが、
数値的連続性がなく計算するには扱いにくいものです。このようなことを考慮し、
中央の色相環は色彩を視覚的な整合性を保ち計算できるように設計したものです。
特に「色彩の動き」という連続的な対象を計算し記述するには、色彩が「どこ」で「どのように」動くかを考え、
「どこ」にあたるカラーモデルを設計する必要があるのです。
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