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「Optical Composition」では、色彩の配色効果を、「色材を用いた静的な色彩構成」「モニター型出力デバイスを用いた面的かつ動的な色彩構成」「LED発光デバイスを用いた空間的かつ動的な色彩構成」と段階的に検証している。これにより、色彩に対する認識を、静的な色彩から動的な色彩、平面的な色彩から空間的な色彩、色材(絵具、インキ等)を基本とする色彩から、光を用いた色彩へと拡張し、電子メディアを用いたこれからの色彩表現のあり方を模索する。



これまでの芸術分野における主な色彩に関するアプローチは色彩を絵具やインキなどのメタファーより物質的、静的な扱いをしてきた。このような中、近年のデジタルメディアの進歩によりRGB光を加法混色し色彩を発現させる方法が発達し、デジタルメディアの利点を生かし色彩を扱うためには従来の静的、物質的な扱いのみでは対できなくなってきている。これに対し私は色彩を「どこ」で「どのよう」に動くかを記述するアルゴリズムを構築し、「もの」としてではなく「こと」として概念化し、色彩を動的、空間的に扱うことを試みている。この考え方に基づき色彩構成といった色彩を理解するための方法を、動的、空間的に拡張し段階的に比較することで、電子メディアによって拡張された色彩表現の可能性とこれまでの色彩構成による色彩理解の間にどのようなつながりがあるのかを考える。
まず、従来の色材を用いた色彩構成を基本とする色彩構成について考える。ここでは、印刷メディアに定着される色彩をいわゆるオプティカルアート的な表現で実験している。これは印刷された色彩=静的な色彩ではなく、色彩の対比効果により色材を用いつつもインタラクティブな色彩表現が可能であることを示している。次に、モニターディスプレイを用いた動的な色彩構成を試みている、モニター型デバイスはRGB光を用いた色彩出力を可能としているが、あくまでも面的な制約にとどまっている。このためコンピュータにより色彩出力は動的にコントロールできるがその画面(キャンバス)といったメタファーは絵具を用いた頃と変わらないことを示す。最後にLED発光デバイスを用い動的かつ空間的な色彩構成を試みる。これはLEDにより発光する光をレリーフ状に面の傾きを配置した反射板にあて、光の反射により色彩を構成する。これら一連の試みにより、色彩を光に起因する現象として再認識し、その光をどのようにコントロールするかを考え、インタラクティブな色彩表現といった考えにつなげる。




加法混色を用いた色彩出力であるデジタルRGB出力を、心理刺激としての色彩の関係(明度、色相、彩度)を重視し独自のカラーモデルに対応させ、これを基に色彩変化の連続性を独自ソフトウェアでコントロールしている。これにより物質的な色彩とは異なったデジタルメディア上での色彩をインタラクティビティをもった動的視覚要素として利用している。またLED発光装置とその光を反射させる反射板を用い光を面の傾きにより反射させそれにより色彩を発現させている。